甘酒をいつ飲むかは目的で決める!妊娠中や授乳中の方にも甘酒はメリットがたくさん
「甘酒は栄養価が高いとよく聞くけど、妊娠中や授乳中でも飲んで大丈夫なのかな?赤ちゃんに影響があったら大変」
「甘酒っていつ飲むとより効果的に栄養を摂れるのだろう?せっかくならベストなタイミングで飲みたい!」
飲む点滴ともいわれる甘酒は、種類を選ぶことで妊娠中~授乳中の方でも安心して飲んでいただけるだけでなく、多くのメリットがあるためおすすめです。
本記事では、妊娠中~授乳中の方に甘酒がおすすめの理由をお伝えするとともに、いつ飲むとより効果的なのかタイミングをお伝えしますので、ぜひご覧ください。
目次
甘酒は妊娠中の方から授乳中の方まで安心して飲める!選ぶときは【米麹甘酒】
妊娠中から授乳中の方まで甘酒は飲めますが、このときはノンアルコールの【米麹甘酒】を選ぶようにしましょう。
甘酒には2種類あり、ノンアルコールの【米麹甘酒】と、微量ながらもアルコールを含む【酒粕甘酒】があります。
米麹甘酒は「米」と「米麹」だけでつくられるのでアルコールは含まれず、発酵の過程で米のデンプンが糖に変わるので、やさしい甘みやまろやかさを感じられる点が特徴です。
一方酒粕甘酒は1%未満のアルコールを含み、日本酒をつくる過程でできる酒粕を水で割り、甘みを足して煮込んでいくので芳醇な風味が味わえます。
種類によってアルコールの有無が異なるので、妊娠中や授乳中の方が甘酒を飲むときは【米麹甘酒】を選びましょう。
甘酒が妊娠中の方におすすめの理由
ここからは、甘酒が妊娠中の方におすすめの理由を以下3つお伝えしていきます。
・妊娠中に必要な葉酸が含まれている
・つわりで苦しいときに栄養補給ができる
順番に見ていきましょう。
お腹にやさしいオリゴ糖や食物繊維が含まれている
ホルモンバランスの影響から、妊娠中はすっきりしない日々に悩む方は少なくありません。甘酒にはオリゴ糖や食物繊維が豊富に含まれています。
オリゴ糖は自らがえさとなり、善玉菌の数を増やすので、自然な感じのお通じに役立ちます。
また食物繊維もオリゴ糖と同様に善玉菌のえさとなるほか、甘酒で水分補給をすることで排便がスムーズに。
妊娠中はもちろん、産後にもぜひ試してみてください。
妊娠中に必要な葉酸が含まれている
妊婦さんに得にすすめられる栄養素に、ビタミンB群の水溶性のビタミン「葉酸」があります。「葉酸」は妊娠前〜妊娠中に必要量が増加し、胎児の成長に欠かせない栄養素です。実はこの「葉酸」も、甘酒に含まれています。
手軽に、そして美味しく葉酸を摂取できる甘酒を日常にぜひ取り入れてください。
参考文献
倉橋 敦、小黒 芳史 . “麹甘酒に含まれる成分について” . 日本醸造協会・2017年10月 .
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010920187.pdf, (参照 2024-04-20).
つわりで苦しいときに栄養補給ができる
思うように食べられず、体力的にもつらいつわりの時期は、「飲む点滴」ともいわれる甘酒で栄養補給しましょう。
甘酒に含まれる主な栄養素には、以下があります。
・炭水化物
・必須アミノ酸
・ビタミンB群
・ミネラル
・食物繊維
炭水化物はエネルギーとなり、必須アミノ酸は赤ちゃんとお母さんの血液や筋肉をつくります。
体の代謝に関わるビタミンB群やミネラルは、おなかの赤ちゃんが順調に育つうえで欠かせません。
「あまり食べられないけれど、栄養は摂りたい!」というつわりの時期は、栄養成分たっぷりの甘酒を摂りながら乗り切っていきましょう。
・参考文献
倉橋 敦、小黒 芳史 . “麹甘酒に含まれる成分について” . 日本醸造協会・2017年10月 .
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010920187.pdf, (参照 2024-04-20)
前橋 健二 . “にっぽんの発酵食品” . 農林水産省・2023年3月7日 .
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/traditional-foods/files/user/pdf/japanese_hakko_part3.pdf, (参照 2024-04-20)
小泉 武夫. “食と日本人の知恵” . 日本農村医学会雑誌・2013 年 .
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrm/61/6/61_835/_article/-char/ja/, (参照 2024-04-20)
甘酒が授乳中の方にもおすすめの理由
ここまで、妊娠中の方に甘酒がおすすめの理由をお伝えしました。
続いて、授乳中の方におすすめの理由を、以下3つ見ていきましょう。
- 砂糖が入っていないので授乳中も気にせず飲みやすい
- 豊富な栄養で疲労回復を期待できる
- 体を温めて母乳の分泌量を高められる
順番に解説します。
砂糖が入っていないので授乳中も気にせず飲みやすい
甘酒には砂糖が入っていないため、授乳中で甘いものを控えていても口にしやすいでしょう。
赤ちゃんのことを考えると、授乳中はどうしても食べものに気をつかってしまいますよね。
甘酒ならもともとの自然な甘みがあるので、甘いものが食べたいときにそのまま飲んだり、おやつにアレンジしたりして授乳中も楽しめます。
豊富な栄養で元気な毎日を過ごす
夜間のミルクや授乳のほか、日々のおむつ換えや離乳食づくりなど、赤ちゃんのお世話で毎日忙しいお母さんの手助けに甘酒は最適です。
「つわりで苦しいときに栄養補給ができる」でお伝えしたように、甘酒には多くの栄養が含まれています。
お米と米麹だけでできた甘酒は体にやさしく、毎日の元気をサポートしてくれます。授乳中のお母さんにとって手軽に口にできる栄養ドリンクといえるでしょう。
体を温めて母乳の分泌量を高められる
甘酒には体を温める効果があるので、母乳の分泌量を高められます。
母乳は血液からつくられるため、冷えは大敵です。
体が冷えて血流が悪ければ母乳が出にくくなってしまうので、食べものや生活習慣に気をつけなければなりません。
甘酒はそのまま飲むだけでなくショウガを入れたり、おろし金ですったみかんの皮を入れたり、飲み方のバリエーションが豊富です。
同じ味では飽きてしまう方にとっても甘酒は続けやすく、血の巡りをよくしながらも毎日楽しめる飲みものとしておすすめです。
甘酒はいつ飲んでもOK!ポイントは目的でタイミングを決めること
甘酒はお薬ではないので、決まった時間はありません。
妊娠中~授乳中の方まで、老若男女問わずおすすめの飲みものであり、いつ飲んでいただいてもかまいません。
とはいえ、以下のように目的でタイミングを決めて飲んでいただくことと、より狙った効果を得やすくなります。
- 脳の活性化を狙うなら朝
- 日中の疲れを取るならおやつタイム
- リラックス効果を狙うなら寝る前
順番に見ていきましょう。
脳のサポートなら朝
脳のサポートなら、朝に甘酒を飲みましょう。
たとえば、
「産休まで目一杯仕事を頑張りたい」
「今日は朝一で家事を済ませて赤ちゃんとお出かけする!」
といったやりたいことがたくさんある日は、朝ごはんに甘酒を飲むと、糖分が脳を目覚めさせてくれます。
甘酒はフルーツやヨーグルトとも相性がいいので、朝ごはんに取り入れて活力を補給しながら一日の活動に力を入れましょう。
毎日元気に過ごすためにはおやつタイム
普段の体調とは異なる妊娠中や、夜中の授乳やミルクづくりで元気が足りないと感じるときもあります。 毎日元気に過ごしたい!と感じたら、おやつタイムに甘酒を飲んでみてください。
甘酒のほのかな甘みと糖分が疲れた体にすっと入り、程よい満腹感も得られるので疲労感が和らぎます。
リラックス効果を狙うなら寝る前
リラックスして眠りにつきたい時は、温めた甘酒を寝る前に飲みましょう。
たとえば赤ちゃんが一眠りしたタイミングや、布団へ向かう前のゆったりとしたときに甘酒を温めて飲んでみてください。
日中の慌ただしさから抜け出せ、ほっと一息つけるような時間とともに、心地よい眠りを促してくれます。
甘酒 無添加 蔵仕込み伝統飲料「あまざけ」
食感を楽しむノンアルコールの米麹甘酒
価格 : 610円(税込)
クンチョウ酒造の「あまざけ」は大分県日田産米を使用したノンアルコールの甘酒です。口に含むと、「あまざけ」のとろりとした舌触りとともに程よい甘みがふわっと広がります。
さらりとした口当たりながらもお米の粒感をしっかり楽しめる、飲んでいて飽きの来ない甘酒に仕上げました。妊娠中~授乳中の方はもちろん、離乳食を始めたお子様にも安心して楽しんでいただけますので、ご家族皆さまでお楽しみください。
甘酒に関するよくある質問にお答え
Q.妊娠中・授乳中におすすめの甘酒のレシピが知りたい
甘酒スムージーや甘酒のソーダ割りは手軽につくれ、なおかつさっぱりした味わいなので、妊娠中のつわりで苦しい時期や授乳中の忙しい時期におすすめです。
またおやつの時間であれば、ぜひお子様にはきなこ甘酒をお試しください。
ほっとするようなコクのある風味が口いっぱいに広がるので、休憩時間にぴったりです。
レシピは以下の記事にて詳しくお伝えしています。
【甘酒にはどんな効果がある?アルコールは大丈夫?甘酒の美味しい飲み方や効果について】
甘酒には多くのアレンジ方法があるので、ぜひお気に入りのレシピを見つけてみてください。
Q.甘酒はダイエット効果を期待できる?
甘酒にはエネルギー代謝を促すビタミンB群が豊富なほか、脂肪を分解する酵素であるリパーゼが含まれているので、ダイエット効果を期待できます。
ただし甘酒のカロリーは100gあたり81kcalと高く、飲み過ぎてしまえば逆効果となってしまいます。
ダイエットに取り入れるのであれば、毎日のおやつを甘酒に置き換えたり、夜ではなく朝に飲むようにしたりするといいでしょう。
Q.甘酒は肌にいいと聞いたけれど、本当?
甘酒に多く含まれているビタミンB群は皮膚の新陳代謝を促してくれるほか、体の老廃物をスムーズに排出してくれるので、肌の状態が良くなります。
また麹に含まれるN-アセチルグルコサミンは、肌の保湿力やバリア機能を高めてくれます。
肌荒れが起こりやすい妊娠中や、寝不足でクマができやすい授乳中の時期は、甘酒を日々の生活に取り入れると、肌トラブルを防ぎやすいでしょう。